春先は引っ越しの季節でもあります。家賃や立地条件、部屋の広さや間取り・・・いろいろ調べて気に入った住まいを探すのはとてもわくわくしますね。準備も万端、良い不動産屋さんにも出会って、すべて順調と思っていたら、思わぬ事態が。こんな話を聞いたことがあります。引っ越して数週間後、なんと以前住んでいた人が鍵を使って、自分の部屋の扉を開けたではありませんか。驚きながらも事情を聞くと大切な鉢植えをベランダに忘れていなかったか探しに来たとのこと。鍵は退室の時、不動産会社に返していたが以前付き合っていた人から引っ越し後になって合鍵を返され、なんとなく言い難くなり不動産会社には黙って持っていたと。まだ新しい入居者もいないだろうと思ったらこんなことになったというのです。このアパートでは借主が変わっても鍵交換をしたことは一度もなかったそうです。鍵交換をしているかどうかなど、新しい借主もまったく気にしておらず、その時になって鍵交換の重要性を感じたそうです。管理が行き届いた不動産会社であれば大家さんに説明をして安心して次の方に借りていただけるよう鍵交換をしましょうとすすめてくれるようですが、経費は大家さん持ちなので、その都度鍵交換なんてしていられないと断られることも多く、それ以上は不動産会社でもどうしようもないというのが現実のようです。でも安心して暮らせるようにするのが大家さんの責任、借主さんは大家さんに鍵交換をしてもらう権利があります。遠慮せず是非お願いしてみましょう。また鍵交換については中古住宅を購入した時も同じことが言えます。売主さんが売買成立後、マスターキーを渡してくれますが、もしその場にいない家族が合鍵を持っていたら・・・アパートなどの賃貸と違う点は、持ち家ならば大家さんが自分なので、すぐにでも鍵交換をすることができるのです。契約が成立して晴れて自分の家になったら、できるだけ早い時期に鍵交換をすることをおすすめします。少しお金はかかりますが鍵交換をすることで安心して日々を楽しむことができるのです。
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